ga ゴルフの品格

「ゴルフの品格」概要・もくじ・書評



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ゴルフの品格の本の概要、本のもくじ、書評の紹介です


<本の概要>

最近は子供にゴルフを教えるお父さん族が出てきて日本のゴルフ界も若さと活力が出てきています。その一方で、まだまだ100が切りたい、90を切りたい、シングルになりたいというサラリーマンゴルファーも頑張っています。
ゴルフは、ただボールを打って穴に入れさえすれば、どんな格好で何をしてもよく、自分だけ楽しめばいいという単なる遊びではなく、大自然を相手に技術的にも戦略的にも精神的にも奥が深いスポーツです。ゴルフ特有のマナーもあればエチケットもあります。もちろん、自己に対して厳格なルールもあります。
ゲーム的には、広大な大自然を相手に14本のクラブを使い、打ったボールをできるだけホールに近づけ、いかに少ない打数でホールに入れるかを競うゲームで、1打1打ごとに一喜一憂するのがゴルフです。
1打1打の結果に反応して感情の変化が起り、そこに運不運も加わります。想定にない思わぬ出来事が起こったとしても冷静に対応するのが、ゴルフをよく知った、ゴルフがうまいと言われるゴルファーです。あたふたしていたのでは品格あるゴルファーとは言えません。
まさにこの本1冊を読む人が読めば、「ゴルフとは何か」というゴルフの品格を見いだせる仕上がりとなっています。どこから読んでも何から読んでも一話完結型となっています。
この本を読むとゴルフに対する「ひらめき」が出てきます。「本を読んだがさっぱりうまくならない」という人がいます。一回読んだときの「ひらめき」だけでは上手になれません。2回目に読んだら「ああそうだったのか」という新しい「ひらめき」が出てきます。3回目に読んだら全く違う「ひらめき」も出てきて、だんだん奥が深くなります。いつも「5回は読んでご覧なさい」と言っています。
皆さんもどうぞたくさんひらめいていただき、ゴルフとは何か、ゴルフの本質、ゴルフの楽しみ方を感じ取っていただけたら幸いです。それが品格あるゴルフにつながるものと確信しています。
「ゴルフ上手は仕事が出来る」と言われています。皆さんも背筋をピンと伸ばし、大いに品格あるゴルフを楽しんでいただきたいと思います。




<本のもくじ>

「ゴルフの品格」 もくじ
はしがき
第一章 飛びの品格 
  第一話 理屈を知らなきゃゴルフは上達しない
  第二話 ゴルフボールはなぜ飛ぶのか
  第三話 ヘッドスピードが速いだけ飛ぶ<飛球法則T>
  第四話 芯に当たれば飛ぶ<飛球法則U>
  第五話 振った方向にボールは飛ぶ<飛球法則V>
  第六話 フェイスが真っ直ぐ当たれば真っ直ぐ飛ぶ<飛球法則W>
  第七話 打ち込む角度が正しければボールは上がる<飛球法則X>
第八話 クラブにはそのクラブの飛距離がある
第二章 曲がりの品格 
  第九話  ゴルフボールはなぜ曲がるのか
  第十話  ボールは回転するから曲がる
  第十一話 打ち出しは振った方向に
  第十二話 ボールの飛んで行く9つの方向
第十三話 ボールの軌道により打ち方が判る
  第十四話 曲げる練習が上達の早道
第三章 技の品格 
第十五話 飛距離を伸ばそう
  第十六話 クラブの弧を大きく
  第十七話 力をストレートにボールに伝える
  第十八話 クラブを振ったら円盤ができるか
  第十九話 目標に正しく向いているか
  第二十話  無意識の正しい構え
  第二十一話 構えの手順
  第二十二話 ゴルフの決断
  第二十三話 ティーショットの決断
  第二十四話 フェアーウエーの決断
  第二十五話 アプローチの決断
  第二十六話 パットの決断
  第二十七話 ゴルフの狙い所
  第二十八話 アッパーブローはドライバー
  第二十九話 アイアンはダウンブロー
  第三十話  道具に意志を伝える役のグリップ
  第三十一話 握りの角度により飛ぶ方向が違う
  第三十二話 金づちコック 
  第三十三話 ゴルフヘッドも手の一部
第四章 練習の品格 
  第三十四話 間違った練習はやめよう
  第三十五話 練習場での注意事項
  第三十六話 イメージトレーニング
  第三十七話 目的を持って練習しよう
  第三十八話 6畳一間でドライバーが振れるか
  第三十九話 練習場によっても上達が違う
  第四十話  練習場でのアイアンの打ち方
  第四十一話 練習場での狙い所
  第四十二話 ドライバーでのドローの打ち方
  第四十三話 フェアーウエーを目一杯使う
第五章 粋への品格 
  第四十四話 風は曲もの
  第四十五話 風の判断
  第四十六話 ボールは風まかせ
  第四十七話 子供のゴルフに学ぶ
  第四十八話 遠心力の利用
  第四十九話 筋力にも性格がある
  第五十話  ゴルフにおける眼の役割
  第五十一話 打ち直しは平常心
  第五十二話 判断は自分の責任
  第五十三話 ゴルフクラブ14本の役割
  第五十四話 ゴルフ10段階意識進化論
        「楽しさいっぱいから悟りのゴルフへ」
第六章 あるがままの品格 
  第五十五話 ゴルフの大原則「あるがままにプレーせよ」
  第五十六話 ゴルフは自然との闘い
  第五十七話 打って入れるまでの4つの基本原則
  第五十八話 1つの球でプレー
  第五十九話 OKパットも一打
  第六十話  パーシステム
  第六十一話 ハンデキャップの歴史
  第六十二話 ハンデキャップの楽しみ
  第六十三話 シングルの格
  第六十四話 コースレート
  第六十五話 ハンデキャップの決め方
第七章 プレーの品格 
  第六十六話 ゴルフの格式と伝統
  第六十七話 ゴルフの礼儀
  第六十八話 自分にしてほしくないことは人にもダメ
  第六十九話 クラブは凶器
  第七十話  ゴルフボールも当たれば痛い
  第七十一話 名誉あるオナー
  第七十二話 打とうとしている人の邪魔をしない
  第七十三話 スロープレーは嫌われる
  第七十四話 打ち込み厳禁
  第七十五話 地球は柔らか肌
  第七十六話 グリーンが命
  第七十七話 ボールを打つ人のそばでは静止画像
  第七十八話 ティーショットでの前方の確認
第八章 ゴルフ万歳  
  第七十九話 ゴルフで夢を
  第八十話  感謝感謝の呟きで70台
  第八十一話 ゴルフの楽しみ
  第八十二話 ゴルフと仕事
  第八十三話 ゴルフ上手は仕事も出来る
  第八十四話 お昼のお酒
  第八十五話 お酒でスコアアップ
  第八十六話 昔マージャン今ゴルフ
  第八十七話 トイレの中のひらめき
  第八十八話 ゴルフは脳の活性化
  第八十九話 接待ゴルフ
  第九十話  「サマ」で分かる上手下手
  第九十一話 ゴルフとメンタル
  第九十二話 ゴルフ上達三原則
  第九十三話 教え魔
  第九十四話 ゴルフは考えるスポーツ
  第九十五話 単身赴任のゴルフ
  第九十六話 OKあり
  第九十七話 研究心のないものは去れ
  第九十八話 長生きするにはゴルフに限る
  第九十九話 ゴルフの魅力
  第百話   ゴルフ万歳
 
付 録 サラリーマン「仕事とゴルフの10箇条」
        第1条 誰でも1度はトップを狙う
    第2条 やる気のある人ほど出世する
    第3条 勝ち組を模索する
        第4条 軌道修正も必要
        第5条 キーマンを頼る
    第6条 危機管理が必須
    第7条 山あり谷あり、苦節の人生
    第8条 たまにはラッキーもある
        第9条 自己投資が1番
    第10条 最後のつめが勝負
 
あとがき

<書評>

幻冬舎ルネッサンスから平成19年9月に初版が発行された「月イチゴルフの品格」(著者神田恵介)は、平成21年10月にコンパクトな新書版「ゴルフの品格」に改訂され、この種のゴルフ本では異例の超ロングセラーとなっています。
平成25年12月にはプロゴルフ賞金王となった松山英樹、森田理香子などの記述を加え10刷重版が新しく発行され重版が続いています。
この「ゴルフの品格」は、元々発行の時から、ゴルフ評論家戸張捷氏やトップアマアの阪田哲男氏などが絶賛したしろもの。テレビでもテレビ朝日の「ビートたけしのTVタックル」で話題になりました。
この本の内容は神田恵介氏が自己のゴルフ体験から、ゴルフとは何か、ゴルフに対する考え方、仕事とゴルフなど、ゴルフへの想いをぶつけた力作で、エッセイ風に読みやすく書かれており読んでいるうちに自然とゴルフが上達し、ゴルフに対する品格が身についていくというもの。この本は1回読んだだけではごく平凡なやさしいゴルフ本だが、2回、3回と読むと、読むたびに書いてあることの感じ方が違う。読むたびに新しいヒラメキが生まれてくる奥が深い教本となっています。
筆者が平成25年春の叙勲を受けられた際にカバーを叙勲用に装丁した本を読んだ、広島在住の村田一己氏が鋭い書評を書かれたものをここで紹介します。




神田恵介氏著 「ゴルフの品格」を読んで

村田一己(元広島ホームテレビ顧問)
はじめに
最近は「国家の品格」をはじめ「品格」を問われることが多い。何でも実行すればよい、結果が第一である。こんな評価もあるがそれだけではあるまい。例えば会社をイメージする場合その会社の持つ意味はその大きさではなく会社の持つ風格、社員の質、歴史、風評など「社格」といわれる抽象的な観念が重要視される。
人間の場合人の評価はその地位、出身、財力ではなく、勿論風貌見かけでもない。その人の持つ品位、そこはかとなく漂う人格力、人間的魅力で判断される。人も「格」が違うのである。
スポーツの世界でも同じである。スポーツはその性格においては結果が重要である。しかし、フェアプレイが最も重要視される。勝てばよいものではない。ゴルフは最もフェアープレイが重要視されそれに反するものはプレーをする資格さえない。うまい、下手はその結果にすぎない。神田さんは人生をかけて愛するゴルフについてその神髄をこの書にかけたのである。
1.哲学書、人生訓
第7章〜第8章、「付録」ではプレーヤーの心構えが論じられる。ここでの対処法は日常生活でも仕事でも通じることである。第1級のプレーヤーだから自分自身に自信があり余裕をもって他人を暖かく見つめることができる。みんなが気持ちよくプレーできるようにマナーが必要なのである。
「付録」では実生活にも必要な精神的対応が述べられている。神田さんは自分の考えを整理したもである。一つ一つに想いが込められている。一つのことに没頭すると考えが純粋化されて自ずと一つの体型ができる。一つのことにこだわる人はともすれば偏狭な独りよがりになる人もいる。氏の場合そうなっていないのは客観的に冷静に自分を見つめているからである。これらの章を「付録」は哲学であり人生訓である。
2.第1級の技術書
ゴルフはかなり高度の技術を要する。一見簡単なようでそうではない。何年やっても進歩無しの人も多いようだ。そうした人はそもそも基本ができていないからではないか。第1章〜第6章ではその技術的な説明がわかりやすく述べられている。物理学の理論がここで適用されている。物理はきらいであってもその理論には従わざるを得ない。くだくだしく説明するといやになってテキストを投げ出したくなるかもしれない。ここでは必要な範囲に留めてある。
「33話 クラブヘッドは手の一部」は王選手の1日1500回スイングを思い出す。王さんのバットは自分の手の一部になっている。「34話 間違った練習はやめよう」〜「37話 目的を持って練習しよう」は大いに参考になる。労多くして功少なしはさびしい。
桑田投手は言う「練習のしすぎは疲労時の手抜きの方法が身につくおそれがある。頭を使わないスポーツマンは一定基準まで行っても後が伸びない」。本書は考えるゴルフとはなにかを教えてくれる。科学的手法は進歩の基礎である。
3.著者の場合
とにかく体験に基づくものであるから説得力がある。一心に考え抜いたものであるからよくわかる。本書から経済学者マーシャルの「クールマインド、ウオームハート」が頭に浮かぶ。激職にありながら仕事とゴルフを両立させたバランス感覚と力量はすばらしい。何事も工夫して乗り切ることは今後の人生に大いに役立つ。ゴルフの面でも公式のインストラクターとして迷える子羊のゴルファーたちを救ってやって下さい。
4.私の場合
私は練習場に仕事後毎日のように通い、家では庭で練習、月1回のゴルフ場行きなどそれなりの努力はした。テキストも読んだし、練習中メモも取った。コーチの話も聞いた。しかし、上達はしなかった。素質的には子供の時から短距離や野球の選手もしたので劣るとは思わない。社会人になっても登山をしたりマラソン大会にも出た。毎朝ジョギングもしてきた。上達しない理由はなにかといつも考えていた。野球をやっていたことでバッティングのフォームが身についてしまいゴルフのスイングに悪い影響を与えていたのかもしれない(両者は別もの)。
いずれにせよ、何以下本質的な欠陥を見落としていたのであろう。「ブシュ」というジャストミート音が身につけばテイクオフすると思う。分かってしまえば開眼する。その前段階だったのであろう。著者のような適切な指導者がいれば私のフォームを見て「ああ、ここがおかしい。ここを直すと良い」ということになっていたかもしれない。指導の重要性が分かる。自分では気づかない。
ということは、ここ数年近くのプールに通い水泳をしているのでかなり泳ぎこんでいる(子供の頃海岸育ちで毎日泳いでいたので水泳の基礎はある)。それゆえ人の泳ぐのを見てその欠点が少しは分かる。ここを直せばずっと良くなるのにと考えてしまう。ゴルフの美しいフォームはむだがなく見ていて気持ちがよい。水泳も同じである。水泳をちょっと休んでいて再開するとき「基本に忠実に」をイメージする。意識して力を抜く(「感謝、感謝」の気持ち)。本書は水泳とアナロジーで読ませていただいた。
   
以上




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