世界に一つのこね鉢づくり
長野秋山郷から削り出し無垢のこね鉢を入手し、自分で漆塗りに挑戦しています。そば鉢の漆の塗り方のお手本にもなります。
世界に一つの蕎麦こね鉢づくりの漆塗り作成経過です。
一番最近のことが一番上に来ていますので見にくいかもしれませんが、時系列に見るには
下から順番に見てください。
<平成31年3月17日>彼岸市でお披露目
井原彼岸市で出来上がった鉢をお披露目しました。
「何の木か」「どこで採れたのか」「何回塗ったのか」「すごい」などの声も聞かれました。
<平成31年3月14日>夢鉢外側12回目拭き漆 最終=これで乾けば完成
昨年11月12日11回目の外側塗を終わりとしていましたが、最終として日本製生正味漆で最終仕上げをしました。
これですべて完成です。内側35回、外側12回です。
漆風呂に入れて3日後17日に出し、井原彼岸市に出品します。写真はその時。
<平成31年3月12日>夢鉢内側35回目拭き漆 最終
鉢内側を35回目の最後の拭き漆をしました。内側は水回しをするためしっかり固めました。
「夢」の字も黒漆の中にしっとりしてきました。
<平成31年3月9日>34回目拭き漆 最後の拭き漆?
鉢内側を呂色磨きをし、最後の拭き漆をしました。
漆は少し奮発して日本製の生漆20gチューブを東京から買ってきました。日本製は透明度が優れているとのことです。
鉢外側は11回拭き漆をしきれいに木目も出てこれでいいかなと思っていましたが、
内側を呂色磨きをしたのと比べると少し外の方が輝きが薄いような感じがします。
鉢外側も日本製生漆でもう一回拭き漆をしようと思っています。
<平成31年1月24日>鉢に朱色の夢が入りました
これで1か月漆風呂に入れてしっかり乾かします。
<平成31年1月16日>第33回目拭き漆
字入れ前の最後の漆塗りです。
これが乾いたら「夢」の字を入れます。25日ごろを予定。
<平成31年1月10日>第32回目拭き漆
<平成31年1月7日>第31回目拭き漆
胴摺り後の最初の拭き漆をしました。
漆風呂も縁口で寒いところに置いていたので、最近は寒くなり室温も上がらなくなりました。
18:30現在漆風呂温度25度、湿度68%。少し湿度が足りないようです。
<平成31年1月4日>胴摺り(艶上げ)
吹き漆も30回塗ったので、これから胴摺り、拭き漆3回,呂色磨き、「夢」朱揮毫、拭き漆1回で完成としたいと思っています。
呂色磨き粉は2月に東京に行って買ってくることとしますので、完成は4月か5月ごろとなります。ちょうど1年かかり。
今日は胴摺りをしました。胴摺りとは木地を均等にきれいにするものです。
砥の粉(胴摺り粉がないため代用)に潤滑油として菜種油を1.7倍ぐらい入れ指先で練って、
消しゴムに包んだカット綿に付け、鉢の内側に刷り込み磨きます(15分ぐらい)。
カット綿の綿がちぎれてゴミのように付着しました。特に彫刻刀で掘った跡でへこんでいるあたりをしっかり磨きました。
しっかり磨き終えたら、畳んだティッシュペーパーでよくふき取り、しっかり磨きます。
風呂場に鉢をもって行って、お湯を出し、食器洗い石鹸をつけスポンジで脂分を洗い落とします。
乾いたタオルで鉢の表面を拭いて、終わりです。また加熱も何もしていない漆風呂に戻しました。
<平成30年12月25>30回目内側塗
<平成30年12月20>29回目内側塗
<平成30年12月13>28回目内側塗
<平成30年12月13日>そば粉を入れてみました
水回しの時どのような状態になるか粉を入れてかき回してみました。
手触りは上々です。
しっかりふき取りもできました。
<平成30年12月8日>27回目内側塗
<平成30年12月5日>26回目内側塗
<平成30年12月3日>25回目内側塗
<平成30年11月29日>第24回目内側塗り
保温器は調子がよく、やかんの注ぎ口を開けておくと湿度80%ぐらいまで上がり、
しめておくと73%ぐらいになります。
温度は外気は10度ぐらいでも漆風呂の中は23度ぐらいにはなります。
今日は篩の外側、粉集め外側、水嚢の柄、刷毛の柄にも漆を塗りました。
<平成30年11月26日>第23回目内側塗り
湯たんぽもどうもだめで、75Wの保温器(温めたものを保温するだけのヒーター)
を入れ湯を沸かしたやかんをかけておきました。
<平成30年11月22日>第22回目内側塗り
安全の関係もあり湯たんぽを入れてみることとしました。
<平成30年11月18日>第21回目内側塗り
最近は外気温が下がり漆風呂(約1メートルの立方体です)の中も温度が20度を切るようになりました。ヒーターを1個入れているのですが足たんぽ用(600W)なので余り役に立ちません。
湿度は70%ぎりぎりのようです。こちらはミストが出る2.000円ぐらいの簡単なものを買っているのですが、寒いときには鉢に水滴が付きます。
温度を上げる方法を検討中です。
<平成30年11月15日>第20回目内側塗り
<平成30年11月14日>内側底の付着したゴミ取り耐水ペーパー1000磨き
厚塗りをしたとき、拭きを余りしっかり拭かなかったので、拭紙を柔らかくするため揉んだときにでた紙粉(繊維)が鉢底全体に着いたので、
それを取り除くため1000と2000の耐水ペーパーで水洗いしました。
紙くずは取れましたが、やはり表面はかなりのダメージで光沢はなくなりました。
これからもう3回ぐらい拭き漆で塗ってみます。
<平成30年11月8日>第19回目内側極極厚塗り
<平成30年11月5日>第18回目内側極厚塗り
<平成30年10月30日>第17回目内側
<平成30年10月27日>第16回目内側
<平成30年10月24日>第15回目内側
内側は粉をこねるところなので、しっかり塗った方がいいし滑りもよくするためもう少し塗ります。
漆はほんの少ししか要りませんが多くなった分はそば棒などに塗っています。
<平成30年10月11日>第14回目内側
<平成30年10月10日>外裏「夢」朱文字入れ
<平成30年10月7日>第13回目内側(底厚塗り)
<平成30年10月6日>第11回目外最後
外側の最後の塗りをしました。
最後といっても文字入れまでの最後で、文字入れをしたら後2〜3回ぐらい塗ろうと思っています。
<平成30年10月4日>第12回目内側
<平成30年10月2日>第11回目内側底横のみ
内側を11回目。内側の底にしっかり塗りました。
外横.淵上部はきれいな黒光りなのでこのままで、塗って黒くなるよりはいいので今回は見送りました。
そば棒にも塗りましたが、せっかくだからそばグッズにも塗りました。そば棒置き、包丁竹ヘラ、こま板安全握り(自分で考案)、それにトレー2枚。
始めに買った漆のチューブ200gが無くなりました。
漆は空気に当たると茶色になり固まります。チューブから出し蓋をするときも空気が蓋と口の間に入らないようにチューブから漆が出た状態で蓋をします。
そのため口周りには漆がにじみ出た状態になります。次に漆を出すときはその口の周りに固まって着いた漆の破片が、茶碗の中に落ちてきます。
これから塗る漆ですので、これを上手に出した漆の中に破片が入らないように注意して口を開きます。
破片が漆に入りそのまま塗ると塊となって残ります。そういうときにはしっかり拭き取ることが必要です。
しかし見たときに分からないので要注意です。
<平成30年9月30日、10月1日>第10回目
10回目の塗りです。
塗り方を少し変えました。内側底をいつもは力を入れてしっかり拭き取るのですが、
底はそば粉をかき混ぜるところですのでしっかり漆が効いている方がいいかのと思い、
仕上げの拭き取りを柔らかく拭きました。もちろん拭き紙も揉んで柔らかくしたものを使いました。
外側は黒光りしてフィンランド人にもびっくりしてもらったので、そろそろいいのかなと思います。
会津のそば道具専門店(中村豊蔵商店)では漆塗り鉢を売られているので、何回ぐらい塗るのかと聞いてみると、7回ということでした。
塗り方も世界で一つの個性ある鉢作りとして、内側側面はもう5回ぐらい、底は7回ぐらいでどうかと思います。
<平成30年9月29日>フィンランド人もびっくり
我が家にフィンランド人がそばを食べに寄ってくれたので今作成中の夢鉢を、漆風呂から出して見せました。
まだ9回しか塗っていませんが、黒光りした漆にびっくり、声も手も余り出ませんでした。
「すごい」とのことでした。まだまだこれから塗るのだと話すとびっくりしていました。
<平成30年9月25日、27日>第9回目
作業だけに専念すると30分で終わるようになりました。
茶碗に出す漆も少しです。できるだけ無駄にしないようにタンポンに染み込んだのはそば棒に塗りつけています。
今は漆風呂の外でも、温度20度を少し超し、湿度も80度近くと、漆塗りには最高の季節です。
<平成30年9月19日、20日>摺漆7回目鉢外側、内側
手が漆でかぶれ、塗りも小休止していましたが、落ちついてきたので塗りを再開します。
漆かぶれは、「塗る薬がない、放っておいても1週間か10日ぐらいで直る」と聞きましたが、ちょうどそれぐらいかかりました。
七回目の塗りです。久しぶりに漆風呂から出したので、黒さがなんだか少し透明になった感じがしました。
今度は肌が漆に着かないように、100円ショップで使い捨ての長いポリロング手袋と腕抜きを買い、重装備でした。
しかし、塗って漆風呂に鉢を入れるとき、漆を塗ってつるつるとなっており、指先がポリのためつるつると滑り湿度調節で水を入れたトレーに鉢を落としてしまい、手袋を外したら持ち上がりそうでしたが、持ち上げるのにつるつると手から鉢が落ち、持ち上げるのに手袋が滑って苦労しました。
<平成30年9月8,9日日>摺漆6回目
少し早めに塗りました。
湿度は80%を越えるときがあり、温度が20度を下回るときがあるようになりました。
<平成30年9月6日>漆かぶれ
漆塗りも慣れてきたので、暑いこともあり作業を半袖の下着に手袋で行っていましたら、手袋の手前のところの肌が塗ったばかりの漆に触れ、大丈夫かなと思っていたら案の定かぶれが出ました。
油断大敵です。
<平成30年8月31日>摺漆3回目鉢内側
一本棒打ち(田舎打ち)のため5p×120pのそば棒白木桜(會津中村豊蔵製)を買い、漆塗りを始めました。
<平成30年8月30日>摺漆3回目鉢外側
漆そのものは少なくてすむようです。余り力を入れて拭かない方がいいのかも。
余った漆はそば棒です。
ここから(上)が本格拭き漆作業
<平成30年8月14日14:00>目止め固め
拭き漆に入る前の最後の行程です。全体に漆を木地固めと同じように塗り木地を安定させる役目があるそうです。
今度も外側2つ、内側2つに分けて塗りました。(テレピン3割)
一呼吸置いてからウエス(ボロギレ)でしっかり拭き取り、拭き紙で拭き、最後にティッシュペーパーで拭き取りました。
内側は塗り直しをするためサンドで削りましたが、全部は取れず黒ずんだ白となり余りきれいでない地肌となりました。
外側はそのままとしていたので深い黒茶で渋くなりましたので、内側もサンドで削らない方が良かったかも。失敗。仕方なしか、そのまま続行。
これで漆風呂行きです.現在風呂温度32度、湿度70(14日16:00〜)。
風呂から出すのは他の行事(お盆やそば打ち定例会)の都合から19日頃になると思います。
出したら800番耐水ペーパーで磨くと教科書には書いてあります。そしてようやく本番の摺漆です。
<平成30年8月8日>夢の文字も書き直し
内側をサンドで徹底的に削りました。しかし、漆がしみ込んだ凹だところは依然として黒くなっていますので、ある程度明るくなった段階でよしとしました。
最初の夢文字はほとんど見えなくなりましたので、新しく墨の柿渋で書きました。今度は少し太い夢となりました。
サンドを掛けたから木地固めからやり直すのがいいのかも知れませんが、また木地固めをすると黒くなる可能性がありますし、
また、ある程度黒さ(漆)は残っているのでこのまま目止め(下地)に入ります。
<平成30年8月7日>漆塗りの大原則、鉢内側を塗り直し決意
「漆」というのは「薄く塗ったら本来の赤茶色の味のある色が出るが、厚くなると黒くなる」
これは拭き漆をするときの大原則「拭き漆で薄くのばしいい色を出す」大原則、道理。
これが分からなかった、失念していました。漆塗りからしたら当たり前のことなのかもしれません。
教科書のどこにも明確に書いてない。始めて塗るときはこんなものか。
しかし、裏の方は表面がきれいになっていたので割合濃い赤茶色となっている。
鉢の内側はそばの師匠から聞いたノミの跡を残したらかっこいいとのことだったので、ノミの跡をしっかり残しての漆塗りとなり、
漆の濃淡となったのかも。でこぼこしているので拭くのが足りなかったと思われます。
しっかりノミの後までウエスで漆を拭いていたらいい色が出たかも。後の祭り。
裏はこのままとし、内側をサンドペーパーでできるだけ削り漆を塗り直すことにしました。
内側はノミの跡の凸凹があるので漆が取れたところと残ったところが出ました。世界に一つしかない彫りの表面となりました。骨董市で見つけた65p古鉢に似てきました。
<平成30年8月2日16:00>木地固めで漆風呂3日経過
これで木地固めが終わり、漆風呂に入れて丸3日経ちました。空研ぎ前の状態です。
風呂の外に出して写真を撮り自分の足も入ってしましました。
漆風呂の中は温度32℃湿度70%ぐらいでした。
<平成30年7月31日17:00〜6日10:00>漆風呂どうなっているかな
昨日から入れた夢鉢がどうなっているか上から覗いてみました。
この漆風呂は作った本人が言うのも何ですがアイデア満点の優れもので上の蓋がそっくり取り外せるようになっています。
直径60pの夢鉢用に上からも出し入れできるようにしたものです。
このままで8月3日まで入れておくつもりです。(丸3日)
<平成30年7月30日18:00>漆風呂初活動(木地固め)
これで木地固めが終わり、作って置いた漆風呂(30日18:00〜)に入れました。
漆風呂の中は温度30℃湿度70〜80%が漆が固まるのにいいとのことで、
湿度用にトレーに水を入れその中にタオルを浸して置いておきました。
温度湿度を測らないといないので、温度湿度計を買って漆風呂の外からも見えるようにしました。
温度は30度を超えていますが湿度の方が60%ちょっとしかないようです。これは自分でなっていただくしかありません。
<平成30年7月30日17:00〜17:30>木地固め=初漆塗り
漆をテレピン油で薄めて木地に浸透させ木地を安定させます。
摺り漆30ccにテレピン油を半分ぐらい混ぜて、ホームセンターで売っている万能刷毛で
塗りました。
漆、テレピン油は藤井漆工芸社で摺用生漆200gチューブ入り(3940円)、ガムテレピン500cc(2200円)をネットで買ったものです。
漆は日本製と中国製があり日本製は中国製に比べ3倍ぐらいするので摺漆の仕上げのみ日本製を使うこととしました。
摺用生漆:テレピン油は1:0.4ぐらいで薄めたらいいと指導を受けましたが少し多めで適当となりました。
余り濃すぎると塗りにくくなるようです。
まず裏底を塗り、外側面、内面、淵と塗っていきました。
塗り残しの無いよう漆を浸透させることが目的とのことでたっぷり塗りました。
塗ってから10分ぐらいで用意していた下着のぼろ切れ(ウエスのつもり)で拭きました(だいたい10〜15分待ってから
拭くがテキストしどうですが今日は暑くて乾きが速いようなので最低の10分としました。)
<平成30年7月30日16:00〜17:00>塗り直前木地磨き直し=木地調整
気候も30℃を超す日が多くなり、漆の塗り時となりましたので、これから塗っていきます。
夢鉢を当分古民家の中に飾りとして置いていたので、埃などがあり、再度磨き直しました。
磨きはスポンジ研磨材3M、最初細目#220〜#600で磨き、次に極極細目#800〜1000を使いました。
木地に書いた文字はそのまま残っています。磨いたときに出てきた削り粉は布を少し濡らしたもで拭きました。うまく取れているのかどうかは分かりませんでした。
<平成30年4月4日>漆サウナ完成、あとは外を塗るだけ
漆サウナの箱が出来ました。
風呂を柿渋で塗る予定です。
漆サウナの上には骨董古鉢を飾れるようにします。
<平成30年3月24日>一本棒丸延ばしを普及している片山虎之介氏にも見ていただきました
漆サウナもだいぶできました。
あと蓋が出来れば完成です。
日本蕎麦保存会の片山虎之介氏が我が家に寄られました。
<平成30年3月24日>漆風呂も着々
漆風呂も着々作成中です。
はめ込み板等を買っていたらやっぱり作成費1万円は超える漆風呂となりました。
漆風呂の名前を「漆サウナ」ぐらいにしたいと思います。立派なものができそうです。
<12月24日>漆風呂づくり設計図
漆風呂とは、塗った漆を乾燥固定させるために一定の温度、湿度で乾燥させる室のことです。
漆は20℃、湿度70度で半日から1日乾かさなければ固定しません。
このため漆を塗ったら漆風呂に入れます。
この漆風呂をどう作るか、段ボールでもいいようですが、直径60センチのこね鉢ではそうもいきません。専用の風呂を作る予定です。
<12月5日>漆の塗り方の本を購入
東京に行き漆塗りの本を買ってきました。
読めば読むほど難しくなりました。